ロジスティクス試験センター
当社のイノベーションプロセスに組み込まれた試験センター。
ロジスティクス試験センター
- 輸送シミュレータ
- 海運、鉄道、空輸、陸運における物流面での制約を評価
- 荷扱い、保管、運搬、積載、衝撃、振動、横揺れ時に生じる力を再現
- 実際の、恒久的または偶発的な制約状況での動学、物理的試験を実施
目的:
- 破損を予測。
- 梱包の性能、信頼度、機能を評価。
- 疲労試験によりパッケージングおよび積荷のソリューションの有効性を確認。
- 特殊状態でのパッケージングおよび積荷のソリューションの有効性を確認。
- 過剰梱包を避ける。
- 梱包を最適化。
- 節約を可能にする。
テクニカルセンターの試験センターは、パッケージング、梱包、運輸業界およびその産業ユーザーに、技術的なサポートを提供します。
当社は梱包、材料、製品に、物理、機械、気候面での制約に関するテストと試験を行っています。
当社のミッションは、お客様が不適切な梱包やパッケージングの不具合による材料や人的損害を防ぎ、製品の過剰梱包やパッケージングを避けることができるよう、手助けをすることです。
実条件での試験、開発、確認
梱包され、パレットに搭載されて発送された製品は、荷扱い、保管、積載、運搬といった異なる物流段階を経ます。
- 資格
国内で最も遠い地や世界の果てにパレットを発送して試すよりも、梱包やパッケージングに関する選択をテストする方が便利です。また、実際に路上や海上で試験をするのはコストがかかり、不測の事態が生じます。
テクニカルセンターのサービスを利用すると、お客様のお荷物に対応する物流面での制約が再現され、繰り返し客観的に分析されます。
- 最適化
輸送面での制約は、異なる梱包、パレチゼーション、パッケージングソリューションを用いた同じ荷物に適用することができます。そのため、ソリューションそれぞれのメリットとデメリットが浮き彫りになり、適切なソリューションを見つけることができます。
テクニカルセンターは、お客様のお荷物にかかる物流チェーンの制約を再現することができます。
- 圧迫(保管および積載の制約)
- 衝撃(荷扱いの制約)
- 振動と惰性力(輸送の制約)
テクニカルセンターは、ISTA(国際安全輸送協会)が、ISTA 1EおよびISTA 3Eといった、積載貨物としてのパレットについて定める振動規格を遵守しています。しかし、パレットを実際の輸送条件に置き、過剰でコストがかかるソリューションを避けるために、テクニカルセンターでは手段を駆使して、実際の輸送状況での試験を行っています。
HEXAPODE : 6つの振動レベルを有する作業台
テクニカルセンターでは、実サイズの製品パレットでシミュレーションを実施します。
3方向に回転する振動テーブル。
目的:
実際の輸送時に記録されたデータベースを基に、HEXAPODEが管理された作業環境で、お客様のパレット搭載貨物の制約全て(発進、加速、カーブ、ラウンドアバウト、ブレーキなど)を忠実に再現します。
- 性能:1.5トン
- 周波数:0-50 Hz
- 最大距離:± 400 mm
- プラットフォームのサイズ:2100 mm x 2100 mm x 2400 mm
- 積載の最大高さ:2.40 m
衝撃テスト
テクニカルセンターでは、実サイズの製品パレットでシミュレーションを実施します。
衝撃テストでは、偶発的な出来事(産業車両の衝撃、コンベヤの稼働および停止、トラックの急ブレーキ)を再現します。
目的: 減速、衝撃やショックの再現。
それぞれのインターフェースについて、記録・録画されたデータの分析:フロア/パレット、パレット/製品、製品/製品。
- 性能:1.5トン
- 積載の最大高さ:2.5 メートル
- プラットフォームのサイズ:1500 x 1300 mm
インパクトテスターのプラットフォーム表面は、どんなタイプの表面にも適用させることができます(トラックのウッドフロア、コンテナのメタルフロアなど)。
ベルトやパッケージングカーペットを加えた梱包テスト。
パレットや荷物の動きを熟知した、20年以上の経験を有するエンジニアを抱える当社は、次から成るオーダーメイド規格をお客様に提供しています。
- CGP コーティングイノベーションのデータバンク
- お客様の工場から最終地に向けて発送されたパレットが受ける制約の記録
- 記録
最初のステップは、再現するフローをお客様が選択することです(輸送に最も適しないフロー、輸送量面で最も重要なフローなど)。制約は、当社がお客様に貸出するセンサを使って記録することができます。このセンサは、お客様のパレット中央に設置することができるよう、特別に梱包されています。この荷物が、お客様が選択したフローで発送されます。センサが輸送中の振動、衝撃、温度、湿度を記録します。
- 分析とシグナルの作成
センサがテクニカルセンターに戻ると、記録されたデータが分析され、お客様のロジスティクスチェーン固有のリスクと制約が割り出されます。
データは、これらの制約に対応するためのシグナルを作るために活用されます。このシグナルは、お客様の品質基準に従い、理想的な梱包やパッケージング方法を評価するために、好きなだけ使用することができます。
テクニカルセンターには、お客様のパレットのフィルミングを実際の条件と同じように再現する、最先端のフィルム装置が設置されています(最大事前延伸率400%、パレットの高さに応じた締め付けのバリエーションなど)。フィルミングの後、パレットは規格に従った試験台に通されます。
試験の最後には、製品の動作分析と梱包やパレチゼーション、パッケージングを最適にするアドバイスの提供が行われます(パレチゼーション計画や積載計画、使用する延伸フィルム量、タイプ、数量、間紙の位置の変更、段ボールの量の変更など)。
規格は、2つの段階で構成されています。
- 輸送時の制約の取得。
- 輸送データの分析と活用、試験条件の定義。
段階A:輸送時の制約の取得。
この段階の目的は、パレットに搭載された荷物が受ける異なる制約を記録することです。
そのため、お客様は重要だと考える行程を1つまたは複数、決定する必要があります。つまり、物流面で何らかの出来事が発生する率が高い行程や、パレットに搭載された荷物にとりわけ害を与えることが判明している行程を決定する必要があります。
その後、荷物はセンサが付いたパレットに搭載されます。このパレットは「パレットクッキー」と呼ばれます。「パレットクッキー」は発送され、お客様が選択した行程を通ります。目的地に到着したら、荷物が降ろされ、「パレットクッキー」は、テクニカルセンターに返送されます。
段階B:輸送データの分析と活用、試験条件の定義。
センサに記録されたデータは、テクニカルセンターの有資格の技術者によって取り出されます。これらのデータは、後処理されます。処理をすることで、パレットが受けた刺激のタイプを知ることができます(惰性力、高振動・低周波、衝撃)。
主な検証内容と輸送条件のシミュレーションをするためのテストの指示が記載されたレポートが提出されます。